百桃の悩ましいにっき

百桃のブログ

県の雇用推進課長の危機感は強い

昨年は4月下旬に就職説明会を開いたが今年は時期を遅らせた。
大手の採用活動が一段落する8月下旬が、地方では山場になると踏んだためだ。
実際、企業の採用意欲は旺盛だ。説明会への参加企業は募集開始から2日間で定員に達した。
例年以上に学生と接触する機会を多く持ちたいはずだ。
宮城労働局の職業紹介係長、小野寺敦さんは地方企業の焦りを代弁する。
仙台市に本社を置く包装資材卸大手の高速もその1社。
全国展開を急いでおり、人材確保が急務となっている。
昨年より4人多い15人の採用を目指すが、人事総務部長代行の岩沢みゆきは例年、内定式を開く10月1日以降も採用は続けると長期戦を覚悟する。
「地方創生元年」の今年。
地域の企業の採用活動をいかに支援するかが、自治体にとって重い意味を持ち始めている。
富士山と三保松原を一望する日本平ホテルに4日、首都圏の大学生14人を乗せた大型バスが到着した。
全員が静岡県出身。Uターン就職を意識してもらう企業訪問ツアーだ。
2社を回って夜に東京へ戻る。費用は県が負担し、学生は無料。
地元で就職したいけど、どんな企業があるかよく知らない。
貴重な機会だったっと話す。
静岡県では大学進学者の7割以上が県外を選ぶ。
大学を卒業するときは争奪戦。
県の雇用推進課長の危機感は強い。
ツアー参加者には就職相談などにも応じ、静岡への意識をつなぎとめる。
人口減を食い止めようと支援策を充実させている。